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空はひろい。
空はたかい。

郊外で生まれ育ったぼくにとって
空は広い

都心に出かける。

高いたかい建物が
ひろがっている。

最近では郊外も高い。

それでも空は広い。

都心はとってもきゅうくつだ。

見上げるとひろがる空間。

どこかで遮られそうになっても。
どこからかはひろがる
いつかはひろがる
そら。

ソコとの境界。

何かが支配的。天空による支配。
突き破ろうとする都市。
建物による侵略。

そんな領域。

このまちのてっぺんは
どこまで続くのだろう。

上を見る。

都市による天空への支配

押さえ込もうとする空

そんな領域。

いつまでも続く
空間の奪い合い。

新しい建物
どんどんどんどん
建っている

古い建物。
残るもの残らないもの。

そんな建物が寄り添って
この街は出来ている。

てっぺんを競うように
どんどんどんどんのびていく。

新しいもの。
古いもの。

つりあっているようにみえるまち。

でも。
どこかちょっと不釣り合い。

量らない、人の目の気分で、

つりあって見える何かこそ
どこか何かがゆがんでる。

それがこのまちの建物。
それがこのまちのそら。

くりかえしくりかえし。

 

 

                   

disproportion

 

 

 

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